トヨタが紙パンフレットを2023年3月までに減らしていくことを発表しました。その背景としては、タブレット端末で閲覧可能なスマートパンフレットや、ウェブで情報収集する人が増えたことによる紙需要の低下があると言われています。
コロナ禍でデジタルツールの活用意識が高まった中小企業が増え、まずは「ウェブサイトを活用したい」と弊社へのお問い合わせも増えております。
「スマートフォンでも閲覧できるように古いウェブサイトをリニューアルしたい」「今風のデザインにしたい」「取引先に信用してもらえるように整えたい」「ウェブサイトを使って集客したい」などのご要望が多いです。
冒頭で触れた通り、ウェブサイトの重要性は高まっており、読みやすく見栄えの良いウェブサイトにするだけでも効果は期待できます。サイトを閲覧するのは取引先、見込み顧客に留まらず、従業員、求職者、さらにはその家族…など影響範囲は広大です。
ここでほとんどの企業が、「何を発信するのか(サイトのコンテンツとして掲載するのか)」に頭を悩ませます。名刺代わりに企業概要を載せたいだけという人も稀にいますが、社内外に多くの接点を作れるウェブサイトはもっと活用できるはずです。
企業が伝えたい内容は一割も伝わっていない
インターネットの普及に伴い、私たちが日々接する情報は増え続けています。一方で、1日に使える時間は今も昔も24時間で変わりはなく、また、理解できる情報の量もさほど進化はしていません。
多くの人は、耳触りの良いコピー、広告表現には慣れてしまっており、「特定の何か」がない限りはスルーされてしまいます。
強靭なコンセプトは100年企業を支える
特定の何かとは、その企業が持つ“らしさ”です。
「◯◯さんなら信頼できるから買いたい」「◯◯さんと仕事がしたい」は、大なり小なり“らしさ”が伝わっているから成立します。個人でも企業でも同じです。“らしさ”は価格以外の差別化要素になります。
前置きが長くなりましたが、本題の「中小企業がウェブサイトを最大限活用するために、知っておくべきこと」は、この企業の“らしさ”の発信が最も重要だということです。
- 自社の強み・弱みを把握しており、他社との違いが明確になっている
- 自社の強み・他社との違いには、社会的な意義や独自性が含まれている
- 自社の“らしさ”が分かりやすい形(キャッチコピーやロゴ・パンフレット等)で表現されている
- 一貫したメッセージを社内外に発信し続け浸透している
上記1,2項目が最も重要であり、ウェブサイトやその他の媒体はそれを映し出す鏡にすぎません。想像してみてください。あなたの「会社が何のために社会に存在するのか」「誰が喜ぶ商品(サービス)なのか」「将来のビジョン」これらが独自性ある分かりやすいカタチとして浸透できたとしたら…。
- 統一したメッセージで内部統制力の向上
- 価格競争からの脱却
- 顧客のファン化
- 求職者から見た企業イメージが洗練されマッチした人材の獲得
- 口コミ・紹介で新規顧客の獲得
- 無駄な広告・宣伝費の削減
など、企業活動そのものに良い影響があります。ここでは数的なデータに基づく根拠は明示しませんが、経営者ならこの重要性を直感的に認識してもらえるはずです。どれだけ外部環境が変化してもブレることのない経営の羅針盤。それを手に入れるためには、企業の“らしさ”を強靭なコンセプトに形作る、中小企業のブランディングに取り組む必要があります。
中小企業とブランディング
「ブランド」「ブランディング」に積極的な中小企業は多くありません。「ブランディング=大企業のもの」というイメージ持ってませんか?これまでは、大企業がテレビCMや新聞広告で大々的に行う印象が強いかもしれません。
ネット広告で大企業と同じプロモーションが中小企業でも可能な時代になりました。さらに、多くの企業が獲得明日いZ世代(25〜40歳くらい)のユーザーは、デジタルツールに抵抗なく、社会的意義を企業に求めます。企業が商品を売りたい時、クラウドファンディングやD2Cモデルで販売がトレンドになっていますが、共通するのはユーザーのファン化です。中小企業がブランディングに取り組む流れは、もはや不可避です。
まとめ
中小企業がウェブサイトを最大限活用したいと考えた時、前提として企業の“らしさ”が明確になっている必要があります。今後の中小企業を支えるZ世代に訴求するためには、デジタルツールを駆使して社内外に”らしさ”を発信し続ける必要があります。また、大企業との競争に負けないためには、特定の分野に絞り込んでニッチトップを狙う戦略が必要になります。今後どんな逆境に晒されようとブレることのない、経営の軸があれば、これらを実現し、企業を支える柱となります。それが中小企業が取り組むべきブランディングです。
ルカデザインでは、ウェブ制作のみならず、企業の“らしさ“を抽出し、それを形作るサービスを行っています。ブランディングという概念自体どこか掴み所のないものというイメージがあるかもしれませんが、弊社では体系化されたブランディング手法で、根拠のあるブランディングをご提供可能です。ウェブサイトに関するお困りごとがある方や、ブランでイングについて詳しい内容が知りたい方は、お気軽にご相談ください。