GoogleAnalyticsによって把握したアクセス分析をどのように今後の運用に活かすべきかについて説明します。中小企業の場合、人的・時間的リソースが限られますので、複数の改善ポイントを同時に進めることはお勧めしません。どこから手を付けるべきでしょうか。
どのフェーズのユーザー行動を変えたいのか理解する
ユーザーのコンバージョンに至るまでのプロセスとして、上流から「認知」、「理解・検討」、「問い合わせ」と下流に向かって各フェーズがあります。例えば100人のユーザーがサイトに訪問したとして、次の「認知フェーズ」に移行するユーザーは40人、「理解点・検討フェーズ」段階で10人という具合に、フェーズを経るごとに次に進む数は絞り込まれていき、実際のコンバージョンに至るのは1人か2人程度だったりします。
改善インパクトの大きなところから着手する
問い合わせフェーズの改善
この場合、下流部分にあたる「問い合わせ」から改善に着手するのが基本です。問い合わせページまで辿りついたユーザーが「問い合わせフォーム」入力を終え送信ボタンを押したかどうか、離脱してしまったのであれば、フォーム自体の改善が必要かもしれません。
- 問い合わせフォームの入力項目数は多すぎないか
- 必須項目数が多すぎないか
- ユーザーに何を問い合わせて欲しいのか伝わるものになっているか
検討フェーズの改善
「よくある質問」ページがユーザーの求めている内容に合致しているか、「問い合わせ」の1つ前段階として資料請求ボタン・フォームを設置してダウンロード数を計測している場合、各ページの離脱率の改善を行います。ブログ閲覧から「資料請求」、「問い合わせ」への導線が確保されているか等です。
認知フェーズの改善
- 全体的な流入数を確保するためのキーワード選定が間違っていないか
- 新規訪問ユーザーの割合、滞在時間を増やすためのコンテンツ(ブログ)制作
- 直帰率の改善(ファーストビューをユーザー興味を引くものに変える等)
- サイト内回遊率向上のため、ブログ単体記事に「人気記事一覧」や「関連記事」を表示する
成約する「黄金ルート」を見つける
商談や成約に至ったルートを細かく継続的に分析していくことで、「このページを閲覧したユーザーは問い合わせに遷移する確率が高い」等の必勝パターンが得られるかもしれません。データを蓄積し、きめ細かいトライ&エラー(仮説を立てて検証する)を繰り返し、黄金ルートを模索しましょう。
この記事で紹介している改善方法は全体のごく一部です。ロードマップを見て、分析のやり方や、改善方法を試してみたけど良く分からなかった場合等、ルカデザインがお役に立てることもあるかと思います。途中で迷ったら、是非ルカデザイン無料相談をご利用ください。