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Webサイト制作における開発手順と工程管理について

佐藤

佐藤

「Web制作会社が何をしているのか分からない」という質問をよくいただきます。Webサイトを作るためには少なくとも数十万円の費用がかかるため、価格と作業内容の整合性が気になるのは当然のことです。

ここでは、弊社に発注いただいた際に、どのようにWebサイトを作っているかをご紹介します。主にWebサイトの制作手順と工程管理について解説しています。Web制作会社を選定中の方は、ひとつの参考にしてください。

ルカデザインでは各工程を専任者が担当します

Webサイトが完成するまでには、企画、デザイン、コーディングの主に3つの工程が存在します。弊社では各工程で専任者を立て、分業でWebサイトを制作しています。

大手の制作会社からすれば、分業で作ることは一般的です。ただ、小規模の会社であれば、設計から納品にいたる全ての工程を、1人で対応するケースがよく見られます。特に地方企業では、クリエイティブな人材が不足しており、工程別に担当者を採用することは難しいという側面があります。

全ての工程を1人で対応する場合、そのWebサイトの品質は担当者次第です。つまり、同じ会社であっても、担当者によってWebサイトの品質にばらつきが生まれる可能性があるのです。もちろん全ての工程を適切にこなせる人材が揃っているのであれば心配ありませんが、現実そうはいきません。

弊社では、少人数ではありながら各工程を分業にすることで、品質の標準化に努めております。

ウォーターフォール型の制作方法

弊社ではプロジェクトを開始する際、まずは要件定義し、その後に設計、デザイン、コーディングというように、1つ1つの工程を順番に進めています。これはウォーターフォール型と呼ばれる制作手法で、制作期間が数ヶ月にわたるWebサイト制作には非常に適した方法です。

ここでは、ウォーターフォール型で得られる、3つの利点をご紹介します。

利点1:プロジェクトの全体像を掴みやすい

ウォーターフォール型では「前工程には戻らない」というのが基本方針です。すでにコーディングを進めているのに、サイト構成に変更が生じてしまうと、設計やデザインまでやり直さなければいけません。

そのため、プロジェクト開始時にクライアントからのヒアリングを通じて、要件定義を済ませる必要があります。はじめに要件を定めておけば、各工程における必要なタスクが明確になります。また、工数が明確になれば、納品までのスケジュールを立てられるため、プロジェクトの全体像を具体的に把握することが可能です。

発注先としても、プロジェクトの全体像が見えていれば「Web制作会社は今何をしているんだ?」と不安に感じる心配もありません。

利点2:品質を担保しやすい

ウォーターフォール型では、最終制作物を定義した上でWebサイトを作っていきます。そのため、制作を始める前から、完成品のイメージはできあがっています。

もちろん、ビジュアル的な要素が大きいデザインフェーズでは、クライアントの要望を踏まえながらニュアンスを変更するケースも存在します。ただ、当初のイメージから大きく異なるようなことはありません。

プロジェクト開始時と最終制作物の品質がかけ離れることはないため、安心して発注いただけます。

利点3:無駄なコストが発生しない

ウォーターフォール型では、はじめに行う要件定義を通して、完成までに必要な作業が洗い出されます。そのため、Webサイトを作る中で、無駄な作業が発生することもなければ、追加で作業が発生することもありません。

多くのWeb制作会社では、制作にかかる工数をもとに見積もりを算出しています。そんな中、余計な作業をしているとなれば、発注者からすれば無駄なコストを払っているのと変わりません。

ウォーターフォール型に沿って適切に制作を進めることで、余計なコストをかけることなく、Webサイトを提供することが可能です。

3つの部門で工程管理を徹底

ウォーターフォール型では、前工程には戻らないという前提で進めるため、各工程で不備が起こらないよう、徹底した管理が求められます。弊社ではディレクター、デザイナー、コーダーの3つの工程で管理体制を用意することで、無駄が発生しないように努めております。

具体的にどのような管理をしているのか、工程別にご紹介します。

ディレクター

ディレクターの担当領域は、サイト設計と進行管理です。提案が必要な場合には、ディレクターが対応するケースもあります。

弊社ではプロジェクトの要件定義をディレクターが担当します。要件定義に不足があると、後の制作工程で大きなロスが生じる可能性があるため、あらかじめ確認事項を定めておかなければなりません。

そこで弊社では、要件定義書として、ヒアリングすべきことを定めたドキュメントを用意しております。そうすることで、要件定義を抜け漏れなく完了させることができ、次の工程へスムーズに進められます。

デザイナー

デザインはWebサイトの第一印象を左右する、重大な要素です。そのため、クライアントと協議を重ね、合意を取りながら次工程に進める必要があります。

Web制作では「デザインが完了してコーディングを進めているのに、デザインに修正が入ったために、もう一度デザインからやり直す」といった事案がよく見受けられます。この大きな原因は、そもそもの要件定義が定まっていないこと、そしてクライアントとのコミュニケーションが不足していることが挙げられます。

発注者はWebサイトについてのプロではありません。ニュアンスだけを伝えるコミュニケーションでは、デザインの意図が伝わりきらず、後になって修正が発生してしまいます。

当初の要件定義をもとに、クライアントの要望を叶えるたの色彩設計や、デザインスペックを検討した上で、クライアントとの合意を固めていくことが欠かせません。デザインの背景や、そこに至るまでの検討項目を共有した上での合意であれば、工程が巻き戻される可能性は小さくなります。

コーダー

コーディングフェーズでは、システム要件と機能要件を定めた上で、実装を進めます。

Webサイトは作って終わりではなく、公開してから運用することで初めて価値が生まれます。また、運用する中で、Webサイトに記載している情報を変更したいときや、機能を追加したいなど、何かしらの要望が発生するケースは多々あります。

ただ、そのときの改修コストは、どのようにコーディングされているかによって大きく変わります。弊社では、Webサイトの運用を見越した開発をしているため、中長期でのコスト削減にも貢献します。

40項目を超えるワークフローを用意

単にWeb制作といっても、受注前の提案から、設計、制作、開発、運用など、クライアントのもとにWebサイトが渡るまでには、膨大なタスクが存在します。これらの工程を担当者の裁量に委ねていると、属人性が高まり、品質にばらつきが生じます。そのため、弊社では各工程におけるワークフローを用意することで、業務の標準化に努めています。

また、常に最善の方法でWebサイトを作れるよう、プロジェクトが終了するたびにメンバー間でワークフローの見直しを行います。検討が必要な項目については、その都度ブラッシュアップすることで、より最適なワークフローに近づけていきます。

まとめ

Web制作は高単価であるにもかかわらず、何をしているか分かりづらいという現状があります。発注者からすれば、価格との整合性が測りづらいため、より安い会社に依頼するという流れも当然です。

ただ、品質の高いWebサイトを作るためには、削れない工程が膨大にあります。その工程を削って安く作ったとしても、中長期で見れば余計なコストが発生することも考えられるでしょう。そのため、見積もり金額にと併せて、具体的に何をしているのか把握することが大切です。

今回は弊社がWebサイトを作る工程についてご紹介しました。「Web制作会社は実際何をしている?」の1つの回答として参考にしてください。

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