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ホームページの保守運用コストはメンテナンス性に依存する。制作が下手だと大きな負債に。

佐藤

佐藤

弊社では、コーポレートサイトを改修したいというご相談をよくいただきます。その中で実際にWebサイトを見させていただくと、そもそものサイト構造が適切でないケースが多いです。それはつまり、軽微な改修をするだけでも、多くの工数がかかるような構造になっているということです。

大きな原因は、Webサイトの開発方法にあります。制作段階でメンテナンス性を考慮できていないために、後に改修する際のコストが大きくなってしまうのです。

ここでは、Webサイトのメンテナンス性を高める重要性についてご紹介します。 

メンテナンス性を担保すると運用コストが下がる

Web制作におけるメンテナンス性とは、運用における改修のしやすさを意味します。

Webサイトは公開して終わりではなく、運用していく中で成果を最大化させるものです。そのため、Webサイトの情報は常に更新されていきます。テキストの修正やバナーの追加、時にはページやセクションを追加するケースもあるでしょう。

そのとき、Webサイトがメンテナンス性に配慮して作られていなければ、本来30分で終わるような改修作業にも、数時間かかることがあります。改修するたびにコストおよびリソースが圧迫されるため、中長期で見ると大きな損失です。そのため、制作段階からメンテナンス性に配慮しておくことが欠かせません。

ただ、一概にメンテナンス性といっても、意味するところは広義にわたります。ルカデザインでは、このメンテナンス性を、次の3つに分解しています。

  • 更新性
  • 再利用性
  • 可読性

この3つの要素はすべてが密接にリンクしており、ひとつでも欠ければWebサイトのメンテナンス性が損なわれます。

更新性

更新性とは、Webサイトにおける情報の更新のしやすさです。更新性が高いWebサイトは、Webサイトの改修コストを大幅に減らし、ミスを未然に防ぎます。

例えば、ヘッダーのような複数のページで共通する部分は、すべてのページで個別に記述するのではなく、親ファイルからヘッダーを読み込む形で開発します。ヘッダーの情報を変更したいときは、親ファイルの情報を変更すればすべてのページに適用されるため、更新の手間が削減されます。

更新性が高いWebサイトでは文章の差し替えや画像の変更、商品の追加といった軽微な修正について、クライアント自身で対応可能です。もし改修を依頼する場合でも、かかる工数が少ないため、その分コストも下がります。

また、手作業で入力する箇所が多いと、改修におけるミスの確率が上がります。更新性を高め、人の手が介入する部分を減らすことで、結果的にミスを防ぐことにもつながります。

再利用性

Web制作における再利用性とは、記述したソースコードを別の箇所でも活用しやすいか、ということです。

例えば、各ページの見出し部分を作成する際、すべてをゼロから記述していては、車輪を再開発しているのと変わりません。ひとつの見出しを作成し、それを再利用する形で制作する方が効率的です。さらに、単に見出し部分だけを作るのではなく、あらかじめ見出しというパーツに対して適切な余白を設定しておくなど、再利用を前提に開発することが重要になります。

再利用性が高くなるほど、各ページのパーツやセクションなどの導入コストが下がるため、改修コストも少なくなります。

Webサイトを運用していると「このページのCTAボタンを、別のページにも追加したい」といったように、要素を追加するケースが往々にして起こります。そんなときのために、既存のパーツやセクションを再利用できる形で用意しておき、必要に応じて使える状況にしておくことが大切です。

再利用性が損なわれていると、既存のパーツを作り直すために、コードをコピーして使いまわします。ただ、そのパーツ対して修正が発生すれば、ひとつひとつ改修することになるため更新性が下がります。つまり、再利用性と更新性は、相互に影響しあう形でつながっているのです。

可読性

可読性を一言で表すと、コードの読みやすさです。基本的には開発寄りの話にはなりますが、制作の品質標準化により、最終的には運用コストの削減につながります。

コードが読みにくかったとしても、Webサイトの表面に直接の影響はありません。ただ、可読性が低いと、改修する際にさまざまな不具合が生じる恐れがあります。

例えば、Webサイト上の電話番号をすべて変更したいというご相談があった場合、電話番号がどのページに表示されているのか、どのように記述されているのかを確認します。そのとき、すべてのページで個別に記述されている、すなわち可読性が低い場合には、変更が必要な箇所を見落としてしまう可能性が高まります。

過去に弊社が制作したWebサイトを改修するのであれば、そのWebサイトの中身についても把握しています。しかし、毎日数百ものコードを目にしている中で、そのすべてを記憶することはできません。仮に、私たちが制作していないWebサイトを改修するのであれば、可読性はより重要です。

初めて見るWebサイトであっても、可読性が高ければ中身をすぐに把握できます。逆に可読性が低いと、改修する前にコードを読み解くための時間がかかるため、その分コストは上がります。そのため、開発段階から可読性を意識することで、運用コストの削減につながるのです。

この可読性は、基本的にWebサイトの公開後を見越したものであるため、制作段階では軽視されがちです。ただ、クライアントの運用コストを下げるためには、可読性を担保した開発が欠かせません。

まとめ

Webサイトのリニューアルを依頼する際、どうしても公開自体が目的になりがちです。しかし、公開のみに焦点を当てていると、いざ運用が始まってから「ちょっとした改修なのに意外とコストがかかるぞ…」と、運用コストの大きさに直面します。Webサイトで成果をあげるためには運用が欠かせないため、必然的にメンテナンス性の高いWebサイトの重要性も高まります。弊社ではWebサイトを作る際にメンテナンス性を考慮することはもちろん、いまお持ちのWebサイトの運用コストを下げたいというご要望にも対応しております。運用コストにお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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