スタッフブログ

法改正で義務化となるウェブアクセシビリティ。企業が達成すべきポイントとは?【前編】

アッキー

アッキー

多様化が進む社会の中で、どのような特性をもつ方でも必要な情報にアクセスできる環境の構築が求められています。

より使いやすく役立つサイトを目指す上で、近年ではウェブアクセシビリティを意識したサイト制作が特に重要視されています。

また、これまでウェブアクセシビリティの確保は公的機関のホームページなどが対象でしたが、2021年の障害者差別解消法の改正により民間企業のホームページへの義務化も進められつつあります。

ウェブアクセシビリティの基本と取り組み方、関連するガイドラインにはどんな種類があるか、またその内容についてご紹介します。

ウェブアクセシビリティとは?

ウェブのアクセシビリティをウェブのアクセシビリティを言い表す言葉がウェブアクセシビリティです。ウェブコンテンツ、より具体的にはウェブページにある情報や機能の利用しやすさを意味します。

さまざまな利用者が、さまざまなデバイスを使い、さまざまな状況でウェブを使うようになった今、あらゆるウェブコンテンツにとって、ウェブアクセシビリティは必要不可欠な品質と言えます。

(引用元)ウェブアクセシビリティ基盤委員会

一般的に「アクセシビリティ」とは、アクセスのしやすさという意味です。

近年スマートフォンなどの普及により、就学前のお子さんから高齢者の方までさまざまな方がウェブサイトを利用するようになりました。

ウェブアクセシビリティとは高齢者や障がい者を対象にしたものと考えられがちですが、全ての人がどんな環境でも平等に提供されている機能やサービスを容易に取得できるようにすることが、ウェブアクセシビリティの基本的な考え方といえます。

公共機関だけじゃない。民間企業でもウェブアクセシビリティが義務化

これまでウェブサイト等のアクセシビリティへの対応については国や自治体のみが義務化されていました。

しかし2021年6月に障害者差別解消法が改正されたことにより、民間事業者でも「努力義務」から「義務」に昇格される予定となり、これにより企業は公布から3年以内にWebアクセシビリティを確保したサイト制作が必須となるでしょう。

参考)令和2年版 障害者白書

わずか5%弱。企業のウェブアクセシビリティへの取組みの現状

総務省の「令和2年通信利用動向調査報告書(企業編)」によれば、「ホームページのJIS規格への準拠の状況」で企業のホームページがJIS V 8341-3:2016に準拠している企業はわずか5%弱。規格を満たしていないものの今後アクセシビリティ改善に向けた取り組みを行うと答えた企業と合わせても全体の4割程度、この規格およびアクセシビリティとは何かを知らなかった企業が5割以上と最も高い結果になっています。

多くの企業でウェブアクセシビリティへの対応は今後急務となることが予想されます。

ウェブアクセシビリティのガイドラインとは?

ではウェブアクセシビリティの義務化に向け、具体的に企業は何をどう対応していけば良いのでしょうか。

まず、ウェブアクセシビリティにはガイドラインがあり、主な規格には国際的基準の「WCAG2.0」や日本基準の「JIS X 8341-3」などがあります。

  • WCAG2.0(国際基準)
  • JIS X 8341-3(日本基準)

前者は、Web技術の標準化を行う非営利団体のW3C「(World Wide Web Consortium)」が発行したもので、後者は、日本におけるJIS(日本産業規格)に基づいてアクセシビリティを規定したものです。「JIS X 8341-3」は「WCAG」の規格と一致するよう制作されているため、両者の内容は同じものとなっています。

つまりこれらの明確な基準に従ってサイト制作を行うことで、品質が担保されたサイト制作を行うことが可能となります。

企業が達成すべきガイドラインの基準とは?

では、実際にガイドラインの達成基準となるリストを見ていきましょう。

JIS X 8341-3:2016 試験実施ガイドライン(達成基準チェックリストの例)

ウェブアクセシビリティは61もの達成基準と3つのレベル(レベルA、レベルAA、レベルAAA)があり、実装するのに最も難易度が高いのが「レベルAAA」となっています。

レベルA・・・最低限の基準。この基準を達成していないと、ホームーページを閲覧できない人が存在しうる。
レベルAA・・・望ましい基準。この基準を達成していないと、ホームページの閲覧が困難な場合がある。
レベルAAA・・・発展的な基準。この基準を満たすと、よりホームページが閲覧しやすくなる。

61もの項目は必ずしもこのレベルまで達する必要はなく、公的機関に対しては「レベルAA」を推奨とし、企業サイトでは「レベルA」、もしくは「レベルAA」の一部に準拠することが一般的となっています。

自社サイトの現段階での取組みレベルをチェックし、全体像を把握

自社サイトのウェブアクセシビリティが、現時点で求められる基準に達している事業所はまだ多くありません。

ガイドライン(レベルA~AA)の項目について最初から全てを実現しようとするのは非常に困難だと言えます。

計画なしに手当たり次第に進めてしまうとサイト全体の構造が崩れたり、見た目の一貫性が損なわれ、閲覧者を混乱させてしまうこともあるかもしれません。

取組みを効果的に進めるためにも、具体的な対処をする前に、現時点でどれくらい取組みを進められているか、何に取組む必要があるのかといった全体像をつかんでおくことが大切だと言えます。

まとめ

今回の記事では、ウェブアクセシビリティの概要やガイドライン、企業が達成すべき項目をご紹介いたしました。

後編では、今回ご紹介しきれなかったガイドラインの中でも特に抑えておきたい基本情報とデザイン制作で実践できる項目について実例を交えたご紹介します。


弊社ではウェブアクセシビリティ対応サイトの制作もおこなっております。
ご興味を持たれた方は、ぜひこちらのページもご覧ください。

富士市地域産業支援センター Beパレットふじ様

アクセス解析で見えてきた、成果が出ないホ…
CodePenの使い方

見積依頼、ウェブサイトに関する
ご相談はお気軽にどうぞ。

0120-471-960 受付時間 9:30〜18:30(平日) 資料ダウンロード お問い合わせはこちら